家事援助の範囲を超えることは、有料でプロに頼んでほしい件。

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こんにちは、佐藤です。

平成28年に特養での勤務から一転、訪問介護の業界に飛び込み4年が経ちました。

その間に様々な利用者さん、様々なケアマネさん、そして様々なケアプランに出会ってきました。

その中でよく疑問に感じているのが「その仕事は家事(生活)援助?それとも家事代行?」ということ。今日はその辺について書いて行こうと思います。

家事(生活)援助ってなに?

家事援助とは、掃除や洗濯、調理、買い物、ベッドメイキングなど直接身体に関わる介護ではなく、暮らしの中で必要な家事をヘルパーが行うものです。

「腰が痛くて掃除がつらい」「足が痛くて週に何回も買い物に行けない」など、高齢や障害を原因にできなくなった家事を行うことで、機能維持や怪我の防止、在宅生活の継続ができるようにと、ケアプランや支援計画に組み込まれ、使える制度です。

※家事援助と生活援助の違いは、介護保険か自立支援かの違いです。呼び名が違うのややこしい。

家事援助で、できないこと。

とはいえ、介護保険でも自立支援費でも、自己負担分以外、財源は税金などの公費ですから、何でもかんでもできるというわけではありません。

家具を動かしての大掃除や、利用者本人が使用しない部屋や階段の掃除、家族の分の洗濯や食事作りは基本的にできません。

料理も洗濯も“せっかくなんだから家族の分も一緒に”ができないのです。

ヘルパーも、利用者さんも「それくらい」と思うようなことでも、制度上できないのです。

それって、ヘルパーがやる仕事…?

この4年間、様々な現場に入って思ったことは「それって介護ヘルパーの仕事なのか?」ということ。

もちろん、日常生活に必要な掃除や調理は介護の枠組みの中に必要だと思います。

ですが、庭の草むしりや家族の分の調理や洗濯、使っていない部屋の掃除は「その人のための支援」ではないです。

いわば、みんながお金を使って利用している家事代行サービスや掃除業者を、税金で、安い金額で利用しているということになるのです。

できない範囲のことはお金を払ってプロへ。

今は「お掃除本舗」や「家事代行サービス」など、様々な有料の生活サポートがありますし、ヘルパーさんはタダで使える家政婦さんではないということを、本人にも周りにも理解してもらわなければなりません。

利用者さんの中に「身体が動けば自分でやる、だから家族の世話だって俺の代わりに!」と言ってきた方も過去にいましたが、気持ちはわかりますがそれは介護の範囲を超えています。それを決めているのは事業所でもヘルパーでもなく「制度」なのです。

あ、そうそう。制度上できないことについてクレームを入れてくる人と、ソフトバンクの電波障害の時に店舗スタッフに怒鳴りつけてる厄介な人は似ています。

「いや、現場に言ってもどうしようもないのよ…。」ってなるので。

まとめ

「高齢や障害でお金がない」と言われたこともあります。でも介護サービスを使える人だけがその制度の枠から外れたサービスを受けてもいいのでしょうか。

介護サービスも使えない、お金もない家庭だってあります。

その人たちの家には、公費で家事をやってくれる人なんて来てくれません。

ヘルパーさんは「介護保険や自立支援の制度内でできることを行う」人です。

介護事業所の中には「自費サービス」というものを行なっているところもあります。

自費なら、制度の枠組みはありません。

難しいことかもしれませんが、これが現実だというのを、いろんな人が知ってくれたらいいなと思います。

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