無責任な優しさは人を殺すと思うけど、無責任だから優しくできるんだろうとも思う。

stormy sea with rocky cliffs in daylight ALS介護
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こんにちはorこんばんわ。佐藤です。

皆さんの周りには「優しい」ヘルパーさんはいますか?

利用者さんのためになんでもやってあげちゃう、利用者さんのいうことならなんでも叶えちゃう、そういうヘルパーさん。

僕の周りにはいます。

本当に優しいなって思うんです。善意の塊。無償の愛というのでしょうか。

ただ、ことチームケアにおいて自分が正しいと思う優しさは、巡り巡って人を殺すよって思うんです。まじで。

僕が訪問している利用者さんは、大半が24時間誰かの助けを必要としています。朝も夜中もヘルパーさんが来てくれないと困る、という方ばかり。そういう方のお宅には10名近くヘルパーさんが出入りしていることもあり、大きなチームとなってその方の生活を支えているのですが

中には「優しさ」をフル活用して、保険でできる範囲外のことを率先して引き受けてしまう方がいます。

利用者さんが望むから。利用者さんに言われたから、と何でもかんでもやってあげちゃう、そういう優しさを持った方です。

利用者さんからしてみたら、その方が多く訪問してくれたら嬉しいですよね。

だから他のヘルパーさんを断ってその方の時間を増やしたり

他のヘルパーさんにも、その人と同じような仕事ぶりを望んでしまうのです。

そりゃそうですよね。何ができて何ができないかなんてあんまり知られてないですから、誰かがやってくれたら、それはやっていいことなのだと思ってしまうでしょう。

しかし、他のヘルパーさんは

「業務量が多すぎて訪問できない。」

「一度断られたので、もう訪問はできません。」

と言い、その方の家からどんどんヘルパーさんが離れて行ってしまいます。

そして例の「優しい」ヘルパーさんはついにこんなことを言い出しました。

「私だけ仕事量が多い、訪問日を減らしたい。」

「仕事がキツくなってきた。やめたい。」と。

その仕事量引き受けたのも、無責任に優しくしたのも自分なのに。です。

僕は常々自分の会社の社員には伝えていますが

自分が一生その人を24時間介護できる覚悟がないなら無責任に優しくするな。

業務の偏りでヘルパーさんがやめて一番困るのは利用者さんだから、無責任な優しさは優しさじゃないよ。と。

在宅介護の最も重要なことは、僕は「長く同じヘルパーさんが働ける環境づくり」だと思っています。

そのため、チームの中で誰かが暴走して業務量を増やしたり、「あの人はやってくれない」と誰かが利用者さんから言われるようなことはダメだと思っています。

他のヘルパーが全員辞めても、自分がその方を一生24時間ケアする覚悟があるのなら、何でもかんでもやってさしあげてもいいと思います。

ですが、そのつもりがないなら、その優しさは本当の意味での「優しさ」ではないと思います。

これからも弊社は「同じ人が長く訪問できる環境」を念頭に頑張っていきたいと思います。

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