家族介護を考え直す。

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こんにちは、佐藤悠祐(29)です。

訪問介護の世界に飛び込んでから4年半が経ちました。その中で利用者さんだけでなくいろいろな「家族」に出会ってきましたが、今思うのは家族介護は難しいということ。

平均寿命が上がっている今、在宅介護は長期戦になる可能性が高いです。昔は「介護は長男の嫁がやる」という価値観も共働き夫婦が増えている今は難しいですし、女性だけに介護を押し付けるなんてナンセンスです。

また、近しい関係であればあるほどストレスが溜まりやすいですし家族だからと言って良好な関係とは限らないからです。

もう、家族介護は再定義されなければならないと思っています。

今日はそういう話を書いていこうと思います。

これまで訪問介護をやってきて実際に見たこと。

脳血管疾患の手術とリハビリを終えた退院後、最初はご家族が気合入れて介護をやっておられましたが、時間が経つにつれ家族の疲労感がピークになり、精神的にも肉体的にもお手上げ状態になったケースがありました。訪問時に食事の準備ができていない、着替えも洗っていない、外出の準備もできていない。だんだんとネグレクトのようになり、結果的に家族が介護をできなくなってしまい、訪問介護の時間数を増やしましたが、家族の精神的ダメージが回復せず、施設に入所することになりました。

ずっと一緒に過ごしてきた家族だからこそ状態変化やできなくなることが増えていくのを見ていられなくなる、というケースもありました。物の場所が分からなくなる、一度聞いたことを何度も繰り返し聞いてしまうなどの認知症の症状に「なんで分からないの」「さっき言ったでしょ!」とご家族も次第に声を荒げるようになっていました。

どうしてそうなってしまうのか考えてみた。

“家族”にはそれぞれ、私たちと出会う前の歴史があります。虐待されていた息子さん、離婚寸前だったご夫婦、不倫をしていた旦那さんなど、姑にいびられていたお嫁さんなど決して良好な関係でいる家族ばかりではないのです。

また、家族が要介護状態になると恥ずかしいと思う人がいたり自分たちで介護をしないと、見捨てたと思われると気負いしてしまう人もいます。

その為、訪問介護を頼むことを「申し訳ない」と感じている人も少なくありませんでした。

どうしたらいいのか。

まず、介護はプロに頼むものだ。というのが主流になればいいなと思います。そのために訪問介護事業所やデイサービスは存在しますし、特別養護老人ホームなどの施設サービスもあります。

金銭的に厳しい時は市役所などの行政や地域包括支援センターというところを頼ってみてください。福祉に関する知識が豊富な人が悩み事を一緒に解決できる手立てを考えてくれたりします。

無理して家族介護を突き通した結果、悲しい結果になってしまうニュースをよく目にしますが、介護福祉士として、本当に心が痛みます。もう誰も被害者にも加害者にもならないような社会にしていかなきゃまずいです。

そして“家族”にも事情があります。見えないもの、見せたくないものもたくさんあるでしょう。だから、全てを家族で背負い込むことなく、いい距離感で、できる範囲でやればいい。

そういう価値観が浸透していけばいいなって思います。

福祉の力で、いろんな人が平凡に生活できる、そんな社会にしたいですね。

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