介護業界からセクハラ問題をなくしたいと思っているんですけども。

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こんにちは、佐藤悠祐です。

先日誕生日を迎えました。9月20日です。安室奈美恵さん、一青窈さんと同じ日。

そんな良き日に一件のツイートをしたらびっくりするくらいの反応をいただきました。

これまで介護業界で問題視されていた、利用者からのセクハラや暴力問題。

問題視されているにもかかわらず一向に解決されないことが多いですよね。

しかしもう令和。流石に見て見ぬふりをして仕事をすることはできませんし、この風潮を次世代の介護職員に引き渡したくはありません。

介護や看護の仕事をしている人には、楽しくのびのびと介護の仕事をしてほしいと思っております。

なので、何かの参考になればと思い、どうすれば現場のヘルパーを守れるのかを書いていきたいと思います。ちなみにこの記事は「訪問介護」の現場での話です。

訪問介護という仕事の危険性について管理者として心得ておくこと。

訪問介護のお仕事は、利用者さんの自宅にヘルパーさんを派遣するものです。閉鎖的な空間で1対1になるのは、リスクも負担も大きい。

セクハラや暴力を受ける可能性が高いのに証拠が出にくいです。ヘルパーさんから被害を訴えられても、相手がやっていないの一点張りだと難しいです。

それ以外にも転倒や突発的な病変に対応しなければならないというのもプレッシャーになってしまうと思います。

一人のヘルパーさんを派遣するということは、それだけのリスクもあるというのを、

管理職や責任者は常に頭に入れて、対処方法を考えておかなければなりません。

ヘルパーからセクハラや暴力について相談を受けたら。

「◯◯さんから身体を触られているんです。介助中だから突き放すこともできなくて。」

これは実際に僕が受けた相談です。実際に現場を見ていませんし、定期的に訪問に入っているわけでもありません。

ただ、まずはヘルパーさんからの話を全て受け止めました。

笑ったり、否定したりせず、傷ついた気持ちをなるべく吐き出せるように聞き役に徹しました。

そして、今後現場に入るか否かを聞きます。

この時、ヘルパーさんの中には「お仕事が減ったら収入が減る」と心配してしまう方もいるので、抜けた枠と同じ分の訪問を探しますと伝えました。

ヘルパーから相談を受けた時「みんなやられてるよ」「認知症だから仕方ないよ」「それくらい我慢出来るようにならなきゃ」という管理者がいますが、言語道断です。

そういう人は問題と向き合うことから逃げ、一番簡単な「ヘルパーに我慢させる」という解決方法をとっているだけです。何の解決にもならないのに。ヘルパーさんからの相談には、真摯に向き合うのも管理者の仕事です。

利用者に話をしに行く時は。

まずはヘルパーから声が上がっているということを伝えます。

この時「いや〜、そういうことしちゃダメっすよ〜」みたいなテンションで行くと笑って許されると思われてしまうので、毅然とした態度で話をします。

そうすると“自分のしてしまったことを認める人”と、“自分はやっていない、ヘルパーの勘違いだと主張する人”がいます。

自分の非を認めても、ここで「じゃあ許す」という雰囲気は出しません。

「では、今後2度としないと約束してください」と書類を書いてもらうか「そういうことでしたら、今後は別のヘルパーを派遣orうちの事業所は離れます」と伝えます。

自分はやっていないという人はとてもたちが悪いですが、こういう方にはじわじわ認めさせます。「ちょっと手が当たっちゃった感じですかね。」「ヘルパーさんに捕まる時触っちゃいましたか?」というと“そうそう、その程度のことだよ”と言わんばかりに認めてきます。

その話が出れば「それが不愉快なんですよ。」「それがヘルパーさんを傷つけているんですよ」と伝えることができます。

自分がその程度と思うことが、セクハラや性暴力になっていると伝えます。

逆ギレしてくる人もいるでしょう。「俺のところに来るから金が稼げるんだろう!」「そんな程度でごちゃごちゃいうな!」と言ってくる人もいました。

そうなったら「では、今後はヘルパーを派遣することはできません。」と言うだけですね。

下手に何もせずに許すことは絶対にしません。同じことを繰り返されると、ヘルパーさんも傷つきますし、会社への信用もできなくなると思います。

会社に相談したら解決してくれると思ってもらえることが信頼への第一歩だと思います。

契約を切ることが果たして正しかったのか。

このツイートの利用者さんは最終的に利用をお断りしました。もう安心してあなたの自宅にスタッフを派遣できません。私にはヘルパーに安心して働いてもらえる環境を作る義務がありますから、あなたの自宅ではそれができません。ときっぱりと。

ただこの時は葛藤したのも事実。

サービスが必要な人にこんなに冷たくしてよかったのか。

もっと他の方法はあったんじゃないか。自分の休みを削れば、自分が訪問できたのではないか。そう思ってしまい、数日間悩み続けました。

しかし、その悩みを解決してくれたのは他の利用者さんでした。

「あんたくらい顔してるね。」と言われ、プライバシーは守りつつあったことを話すと

その利用者さんは

「あんたいい仕事したね。あんたが守ったのはそのヘルパーさんだけじゃなくて、その人が行ってる爺さん婆さん全員だよ。そのヘルパーさんが辞めちゃったら、その人たちまで巻き込まれる。あんたはいい仕事したの。自信持ちなさい。」

そう言ってくれた利用者さんのおかげで、悩みは吹っ飛びました(単純)

セクハラは性犯罪、暴力や窃盗と同じこと。

「いじめ」や「セクハラ」など、本来罪名がついているものをふわっとした言葉にまとめてしまう事ってありませんか?

窃盗や暴力、性犯罪と言われるより軽く見られてしまいがちです。

相手が認知症だから、相手が老人だから、仕事がなくなってしまうから、それくらいみんなやられていることだから、と軽く考えずに問題としっかり向き合うことがみんなのためです。

ちょっと触られただけ、と軽く見たり小さな問題だと捉えず、しっかり対処しましょう。

最後に。

僕はこの後のツイートで「職員の我慢の上に成り立つ福祉は終わりにする」と書きました。

それに対し「具体的に何をするのか」と聞かれましたが答えは「当たり前のこと」です。

セクハラや暴力から逃げずに向き合うこと、利用者と同じくらい職員を大切にすること、相手が利用者だからといって許せないものは許さないこと。

そういう当たり前のことから目を逸らさないで真摯に対応することが、第一歩だと思います。

今回これだけの反響をいただいたということは、同じ思いをしたり傷ついた経験があるという人が多いのかと思います。残念ですね。

せっかくこんな楽しい仕事、楽しくできなきゃもったいないです。

僕の会社は、楽しい会社にしたいです。

コメント

  1. ぷるママ より:

    初めまして。フォローさせて戴きました元訪問介護士です。利用者様のご家族からのセクハラが何軒かありました。そのうちの一軒は私も被害者の一人でしたが管理者が被害にあったヘルパーと共に訪問し対応してくれました。(この時の原因は大卒の新米ヘルパーがハグしたことで始まったセクハラだったことが後でわかりました💦)その後ヘルパーは安心して仕事が出来るようになりました。でも佐藤さんのようにスパッと一言!これも有りだと思いました。これからもヘルパーさんに安心で楽しい職場を提供してあげてください。